2014.6.11

以前のブログ記事では、櫻井よしこ氏と敬称をつけましたが、その価値が無いと認識するに至りました。よって、今後は敬称を付けることを止めます。
 

1791年制定のフランス憲法は、ヨーロッパで最初の成文憲法である。フランス革命で絶対王政が倒れ、一時共和制に移行したが、恐怖政治に陥った反動から再び王制に戻ったときに、このフランス憲法は制定された。同憲法には国民主権がうたわれ、その後の世界各国の憲法に大きな影響を与えたのは周知のとおりだ。この憲法下のフランスの国家形態は君主制であり、君主制が国民主権を前提としていることは、ヨーロッパでは常識である。
(下線ブログ管理人)
櫻井よしこ『気高く、強く、美しくあれ』、小学館、84頁


櫻井よしこは、君主制と国民主権が両立可能であることを、フランス憲法を引き合いにして説明しますが、1793年、ルイ16世は革命広場で斬首刑となりました。その事実を知らないのか、知っていて無視するのか、どちらにしても“憲法を論ずる評論家”として恥ずかしい限りです。いくらなんでも酷すぎます。

櫻井の著作『気高く、強く、美しくあれ』の帯には、<改憲論議「必携の一冊!」>とありますが、これは誇大広告と言わざるを得ません。本文のほとんどが、民族系雑誌に掲載された改憲論を切り貼りしたような内容です。

かつて、中川八洋氏は、『小林よしのり「新天皇論」の過毒』(オークラ出版、152頁)の中で、櫻井を「全米のランクでは劣等生のいく田舎大学卒」「ハッタリに才があるだけ」「その評論力は水準以下です」と散々に揶揄しています。中川氏の評であっても、さすがに疑問に感じましたが、改めてその慧眼を実感した次第です。

 
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