2014.10.10

(10)インフレ税は、革命を引き寄せる。
インフレ税とは、実際に税金が課税されるわけではないものの、インフレによって民間が保有する貨幣価値が目減りして、実質的に民間から政府への所得移転が起こることをいいます。
反対派を説き伏せなければならず、手間も時間もかかる「増税」に比べて、インフレ税は極めてお手軽な方法です。したがって、財政赤字解消のためインフレ税を容認する考えもありますが、これは大きな間違いです。

散々甘い汁を吸っている高齢世代の後始末をインフレ税で押し付けられても、「後続世代」は納得できるはずがありません。また、インフレになっても実物資産は目減りしませんが、実物資産(不動産など)を持たない後続世代には塗炭の苦しみになりますから、二重に憤慨するはずです。
これは単なる「貧富の差」を越えて不条理の世界です。そのため、後続世代に怨嗟の声が満ち革命の機運が高まるでしょう。インフレ税は危険極まりないと思います。


まとめ
5回連続でアップした『保守主義の立場で「財政」を考える』ですが、最後にまとめます。

国民でも国家でも、大切にすべきは「美徳ある自由」です。
しかし、いつからか「放縦の自由」に酔い痴れるようになり、「美徳ある自由」をどこかに置き忘れてしまいました。その結果が、今日の天文学的財政赤字です。しかも、防衛は後回しにされ続けています。
道徳論を持ち出すのはおかしいかもしれませんが、いまこそ国民も国家も「美徳」に立ち戻るべきです。これがなければ、日本の真の復活はあり得ません。

以上が、保守主義の立場で「財政」を考えたとき、ブログ管理人なりの結論です。


参考文献
中川八洋『民主党大不況』清流出版、2010年


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