2015.9.2

ブログ管理人は、先日の安倍談話について、もやもやが晴れません。

中川八洋氏は、安倍総理を次のように看破しています。辛辣かもしれませんが、“五つの顔”とこの談話を照合すると、なるほど合致する点が多いです。これであれば70年談話の違和感も腑に落ちます。

「村山談話」を全面否定しなかった公約裏切りは、人気至上主義の安倍晋三が、愛国心ゼロの民族主義者だからだ
──「反日」本性を遂に剥き出して“日本の中国属国化”に走り出した危険宰相こそ“おバカ”安倍晋三
http://nakagawayatsuhiro.hatenablog.com/entry/2015/08/28/175507

安倍は元来、おバカ/人気至上主義/共産主義者/民族主義者/保守の五つの顔(頭)を持っており、適宜にこの五つのどれか(複数を含む)に瞬間移動しているのではないだろうか。
赤字ブログ管理人


ただし、世情では、安倍談話を評価する声もあります。
そこで、今回、管理人は保守主義の立場で70年談話私案を作ってみました。村山談話を葬り、かつ憲法改正私案との整合性も重視しました。
ブラッシュアップが不十分ですから、中間発表の位置づけとなります。



70年談話私案

先の大戦が終わってから、七十年の歳月が流れました。

日本は、サンフランシスコ講和条約等を締結し義務を履行しました。つまり、大戦の責任は解決済みの問題であり、総理大臣が談話を出し続けることは、外交上、疑義を抱かれる虞れが生じます。そこで、すでに国内外に告知済の今回の談話を最後とします。これに対する批判は、甘んじて受ける覚悟です。

さて、近現代を振り返ると、日本は、かつてロシアの膨張に立ち向かい、激戦を凌ぎ、大きな勝利を得ることができました。それは、アジア諸国に多くの勇気を与え、未来の若き指導者達が日本に留学するようになりました。また、アジアの先頭をきって憲法が制定され、立憲君主制を実現したことは大きな自信となりました。


しかし、自信はいつしか過信に変わり、傲慢になっていきました。それに加えて、反・自由主義の思想が流入し、二十世紀になると国家統制によって国難を乗り切ろうと図りました。

その結果、本来対峙すべき全体主義勢力と宥和して、国家の進むべき道を誤りました。日独伊三国同盟、日ソ中立条約、南進政策は愚の骨頂であり、それにより多くの国家と戦端を開きました。この時、日本は自由主義を友とせず、逆さまにも敵としました。

ここに、日本の開戦がもたらした国内外の犠牲者に深く哀悼の意を表します。平和に対する罪を犯したことは、痛恨の極みです。

諸外国の多くは、熾烈に戦った日本に対し、大きな寛容を示し、支援と協力を惜しみませんでした。自国民が斃れ傷ついたにも関わらず、それは、恩讐を超えて進められました。その人道主義は、敗戦で疲弊した国民の心に希望を灯しました。

日本は、戦後、紛争を軍事力によって解決しない方針を誓いそれを貫いて参りましたが、その決意を新たにします。日本は、自衛と国連の決議を除いて、軍事力の行使を否認します。


最後に、私たちは、戦後七十年に当たり、自由主義の意義を噛みしめ、その喜びと責任を未来に伝えます。合わせて、積極的に人道主義に関わることを宣言します。
 

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