2017.3.29

 

 

近年、動画ストリーミングサービスが成長し、その影響でレンタルDVD売上がかなり減ったらしい。

 

先日、ブログ管理人はDVD(シン・ゴジラ)を借りたが、新作・旧作問わず閑散としていた。レンタル店運営会社自体の「定額動画ストリーミング」も始まっていて、そうした状況はますます加速しそうだ。動画ストリーミングサービスにもいろいろなタイプがあるが、利用・返却に手間がかからないのが共通する利点。(ちなみに、同映画はAmazonでストリーミング配信されている。)

 

こうした外部環境の激変に対し、各社とも生き残りに懸命だ。漫画本レンタルが拡充されたり、セルフ・レジが置かれた店もある。さらに、中古携帯電話・スマホの買取と販売。格安SIMとセットで、これが意外に魅力的だ。また別の店では、ブランド品や古着などの買取・販売コーナーなども併設され一定の賑わいがある。

 

今回、この業界を調べていて、改めて嘆息をもらした。それは、CCC(カルチャア・コンビニエンス・クラブ、店舗名はTSUTAYA)が図書館運営に参入しているからだ。

 

管理人は、民間企業が地方自治体の図書館運営に関わることに賛成の立場である。民間の“知恵と工夫”が注入されるのは悪いことでない。

 

しかし、CCCは、アダルトビデオ制作会社に出資しているようだ。次の記事は鵜呑みにはできないが、かなり信憑性は高いと思う。(これにより訴訟沙汰になった話も聞こえてこない。)

 

Yahoo!ニュース 2015.11.19

 

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20151119-00051607/

CCC(ツタヤ)がプライバシーマーク返上で日本中のプライバシーフリークが騒然の事態

 

かねてから、CCCについては微妙な実態が取り沙汰されていて、アダルトビデオ界隈とCCCの切っても切れない関係が赤裸々に報じられていたりもいたします。

TSUTAYAの「正体」 増田社長の「懐刀」と、日本最大手アダルト業者の深い関わりをひた隠し。「濁」と「浄」の不思議な昇華装置だが。(FACTA 14年5月号)

 

だが、その「裏の顔」は落差が大きい。CCCが100%出資する子会社トップ・パートナーズ(TP)。(略)

北都グループと並んで、知る人ぞ知る日本のアダルトビデオ(AV)業界の「二大陸」(溜池ゴロー監督)の一つなのだ。(略)これに負けじとKMPも「ミリオンガールズ」「ミリオンエンジェル」などのシリーズをヒットさせ、宇宙企画(メディアステーション)、レアルワークスなどの人気レーベルを統合した最大手だ。そのKMPに対し、CCC直轄子会社が、なぜAV製作スタッフを派遣しなければならないのか。

 

要は、高収益なアダルトビデオ製作事業をひっそりと傘下で持ち、グループ全体の収益性を維持しつつ、表向きはオサレな図書館や自治体改革を打ち出してブランドイメージを構築するという素敵な仕組みが控えていることになります。

 

 

図書館とアダルトビデオ制作、どう考えても合わない。

 

企業は“社会の模範となれ”と偽善的な説諭をする気は毛頭ない。それでも、やはり相応しくないのだ。図書館運営を委託する自治体は、こうした事情を把握してるのだろうか。

 

加えて、CCCのTポイント事業。Tポイントは購入歴を記録する(つまり、個人情報を蓄積する)。現在は分からないが、一昔前のアダルトビデオ業界と言えば暴力団の資金源であった。個人情報の提供など悪い冗談だ。

 

管理人は、この記事以降、Tカード使用を一切止めた。

 

ちなみに、ウィキペディアによると、株式会社Tポイント・ジャンパン主要株主に、ソフトバンクが名を連ねる。Tポイント会員は、CCCのサイトを読むと今年2月の時点で6,188万人。話を途中に戻すが、図書館の履歴も悪用されたら、思想傾向が瞬時に把握されそうだ。

 

調べれば調べるほど、嘆息が長くなる。そして途切れない。