2015.12.30

年末に、河添恵子なる小人物を記事にするのは、ブログ管理人も少し気がひけます。ただ、拙ブログでは、一年を通して、民族系(極左の変種)や偽装保守(スーパー極左)をあげつらってきたので、...ふさわしいかもしれません。

まず、河添恵子は次の写真の人物です。主に中国脅威論を主張してTV番組に出演し、また民族系講演会からも声がかかります。もちろん、チャンネル桜に出演。
 

拙ブログでは、以前「上海株式市場暴落は米国の謀略(笑)」を記事にしました。いつか、ブログ管理人のジョークを本気で言い出す人物が現れると思っていましたが、それが河添でした。
 
...あるいは、九月に迫っていたIMF(国際通貨基金)の「特別引き出し権(SDR)」の構成通貨に人民元が採用されること(人民元の国際通貨化)を絶対に阻止したい米国などの国際金融資本の一部が、紅・官二代と結託して仕掛けた「金融クーデター」だったかもしれない。
月刊「正論」 2015年11月号 104頁


断定はしていませんが、思わせぶりな記述です。なにか根拠があるのでしょうか。

前掲書の中で、河添は中国金融界の内情を説明しつつ、江沢民直系の孫である江志成がハーバード大学卒業後、ゴールドマン・サックスに入社して投資手腕を磨いたことに触れます。

さらに『江一族は米国の国際金融機関と少なからず近い関係にあり、周永康を手足に長年培ってきた石油利権を通じてロックフェラー財閥との繋がりも強い』(前掲109頁)とあります。

前掲108頁には、「歴史は繰り返す」という章があり、そこには昭和16年の神戸新聞(四月二十六日付)の記事が一部抜粋されている。『(前略)ユダヤ財閥の暗躍は熾烈を極め東亜におけるユダヤ財閥の巨頭フリーメーソン東洋部長サッスーンは我が大東亜共栄圏建設妨害の一行為として...』

もちろん、暴落陰謀論も根拠があれば、それは傾聴するに吝かではありません。しかし、107頁の章の見出しも「米中金融機関の“灰色”な癒着」であり、河添はどうしても中国と米国を結び付けたいようです。

一見、中国脅威論を声高に主張しつつ、その実、反米を刷り込む方法は巧妙と言えます。偽装保守は反米を扇動することが多いのですが、河添は女性のソフトさで包み隠します。

こうした点から、管理人は、河添恵子を「マイルドな偽装保守」と位置づけたいと思います。

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