2014.8.22

ブログ管理人は、かつて「在特会」のヘイトスピーチに、非常に危いものを感じました。
いずれ、左翼に利用されるに違いないと。
そして、その直感は国連の人種差別撤廃委員会を巻き込むに至って、現実のものになりました。

「在特会」は、殺人や暴力を仄めかす発言が許容されないことを想像できなかったのでしょうか。「在特会」の愚昧な行為は、従軍慰安婦の虚偽報道に勝るとも劣らない、日本に仇する利敵行為となりました。その罪は、万死に値します。

そして、いったんこうした流れが出来れば、この流れは必ず加速するはずです。国際社会から厳しい意見が続出すれば、いずれヘイト禁止法を作らざるを得なくなるでしょう。ヘイト禁止法を足がかりにして、最終的には「人権擁護法案」まで行き着くことになるかもしれません。
それとは別に、かつて国会に提出された「人権擁護法案」を化粧直しして、それ自体をヘイト禁止法にすることさえ危惧されます。
いずれにしても、悪夢のような展開です。

こうして暗澹とするなか、興味深い記事を見つけました。
それは、『ニューズウィーク日本版』2014年6月24日号の<「反差別」という差別が暴走する>というタイトルで、かつ署名入り記事です。
深田政彦記者は、敢然と反ヘイト団体の諸問題をえぐり出しています。おそらく、相当な覚悟で記事にしたのではないでしょうか。

....国際的な圧力を日本にかけるため、有田(有田芳生参議院議員)や辛(辛淑玉「のりこえねっと」共同代表)の関係者らは8月にスイスのジュネーブを訪れる。人種差別撤廃条約の日本の実施状況が審査される国連で、審査委員らに日本がいかに「レイシスト」な国であるかを訴え、法規制の勧告を求める。....

....「日本でもヘイトスピーチは名誉棄損や威力業務妨害などの現行法で取り締まれる。あえて法規制する必要があるのか」と、在日韓国人3世で今は日本国籍を取得した浅川(浅川晃広・名古屋大学講師)は言う。「ばかげたヘイトスピーチは公開の場で批判すれば済むことだ」....

....まともな議論もなく正義を振りかざして突き進めばヘイトスピーチをめぐる法規制は相手の言論を封じるただの武器となる。....
(丸カッコ内および赤字ブログ管理人)

『ニューズウィーク日本版』、2014年6月24日号、 35頁


ブログ管理人は、同誌の定期購読者でもなく、また同記者の過去の実績について何ら知識がありませんので、この記事を100%鵜呑みはしていません。
なお、有田芳生参議院議員(民主党)は、ツイートで記事内容や取材法法に強く反論していることを併せて付記します。


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