2020.1.8

 

著者の森口朗(もりぐちあきら)氏は、元東京都職員で自治労の実態に詳しい。ブログ管理人(以下、管理人)は「自治労は極左が多い」という認識があったが、この著書で理解を深めることができた。

 

極左の“基盤”を晒したという点で痛快である。名著だ。

 

“個人独裁を正当化する主体思想”と”極左幹部はなぜ「主体思想」に魅入られるのか”(63頁〜67頁)において、極左幹部のメンタリティを分析している。

 

管理人が考えるに、拉致事件を知りながら主体思想を信じている者は人間ではないと思う。どうやら、そうした人間もどきが、自治労内には相当生息しているようだ。

 

それから、管理人は、この著書で日本維新の会が大阪で強い理由を改めて確認できた。公務員労働組合と対決し、成果を出しているからだ。(公務員労働組合のなかで、立憲民主党系が自治労。共産党系は自治労連。)

 

公務員労働組合の対決というone-issue(ワンイシュー)のみで、国政政党を維持できているのは感心する(注1)。その意味で、創設者の橋下徹は知恵者だと思う。

 

自民党もこれを学んで欲しい。公務員労働組合を徹底的に追及すれば(するだけで)、票は集まるのだ。国家社会主義的政策など不要なのだ。

 

さて、そんな名著であるが、経済に関してはリフレ派と同じレベルだ。残念の一言。

 

私は、自国通貨で国債が発行でき、ユーロ諸国のように通貨発行権が制約されている訳でもなく、その上、国債金利が0.1%に満たない日本国の財政破たん(原文ママ)などまったく心配していませんが...

森口朗『自治労の正体』扶桑社新書、2017年、154頁

 

森口氏も得意の分野で勝負されたほうがよいと思う。

 

注1

日本維新の会の政策には、少なからず小さな政府を志向する政策が掲げられている。しかし、鈴木宗男が所属していることから北方領土全島返還の意思を感じない。また、憲法改正に教育無償化を入れ込むという小さな政府とは相反する原案を掲げている。結局、one-issue(ワンイシュー)の政党なのだ。

 

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