2020.1.7

 

最近、ロシアの新兵器がやたらと目立つ。アイドルの新曲発表のように続いている。そこで、ブログ管理人(以下、管理人)の見解も加えて整理してみた。

 

 

最初に次の記事を読もう。村野将氏の寄稿で内容は濃い。

WEDGE Infinity
やっと発表、米「ミサイル防衛見直し(MDR)」を読み解く
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/15242?page=2


以下の報告も読んでおきたい。(誤りがあるが)

 

防衛省・自衛隊
https://www.mod.go.jp/j/approach/surround/index.html
我が国周辺におけるロシア軍の動向について
https://www.mod.go.jp/j/approach/surround/pdf/rus_d-act_a.pdf

 

管理人注 ※以下は防衛省の誤記と思われる。まず、カリブルは「艦艇発射型」「潜水艦発射型」「陸上発射型」があるはずだから、艦艇発射型と限定するのは誤り。また、SS-N-30は潜水艦発射弾道ミサイルで巡航ミサイルではない。それから「対艦型SS-N-27」の記述もおかしい。カリブルの中で、艦船発射型のNATOコードネームをSS-N-27というが、SS-N-27には対艦型だけでなく対地型もある。おそらく同報告を記述した担当者が混乱している。

 

※巡航ミサイル「カリブル」: 艦艇発射型の長距離巡航ミサイル。対地型SS-N-30の射程は1、500km(水上発射型)又は2、000km(潜水艦発射型)、対艦型SS-N-27の射程は 660km。シリアでの軍事作戦でロシア海軍艦艇からの攻撃に使用した実績がある。通常弾頭のほか、核弾頭も搭載可能と指摘される 


 

 

1.超音速巡航ミサイル「P-800」
このミサイルを元に、ロシア・インド共同開発の超音速巡航ミサイル「ブラモス」が誕生した。ブラモスは、ロシアが推進システムを提供しインドが誘導システムを設計し、射程300劼粘倭ァ航空機・潜水艦・地上移動発射台から発射できるミサイルだ。

 

つまり、インドが開発に加わっているので、カタログスペックに近い性能があると想定できる。通常、ロシアの兵器はカタログスペック通りの性能を発揮しない場合が多いと思われるが、ブラモスで実証されたP-800の“価値”は高い。

 

このミサイルから艦を守るには、基地や空母から早期警戒機を飛ばし発射母機(航空機や艦船)を少しでも早く発見することが肝心だ。迎撃や回避の遅れは許されない。早期警戒機が無い場合、このブラモスの餌食となるだろう。


現時点で米国に超音速巡航ミサイルは存在しない。そのため、米国も急いで極超音速巡航ミサイルを開発中だ。ラムジェット・スクラムジェットエンジンの技術は既にあるので、早期に完成するだろう。

 

なお、このP-800の地上発射型がバスチオンだ。バスチオン​は2016年、北方領土の択捉島に配備された。


2.長距離地対空ミサイルシステム「S-400」
弾道ミサイルや航空機、巡航ミサイル迎撃のため設計されたシステム。既に中国に導入され、トルコは導入をめぐって米国と緊張関係になっている。高性能なのは間違いなさそう。しかし、米国のイージスシステムとTHAADとパトリオットPAC-3を足したぐらいの高い評価になっており、眉に唾を付けたくなる。そこまでの性能は無いと思う。

 

3.巡航ミサイル「カリブル」
輸出仕様(中国等向け)の3M54E1は迎撃可能だが、3M54Eは迎撃困難と言われる。改良型ステレグシチー級フリゲート等に配備とあるが、3M54Eが配備されればかなりの脅威になるだろう。


4.極超音速滑空ミサイル「アバンガルド」
マッハ20以上で滑空しながら飛翔し防空システムを突破するミサイルである。通常弾頭だけでなく核弾頭も搭載できる。なかなか凄い兵器であるが核兵器が相互の使えない現状において、通常弾頭では費用対効果が低いと思う。(大陸間弾道ミサイルに搭載する必要がある)

 

5.大陸間弾道ミサイル「RS28サルマト」
射程11万辧K牟坊侏海世韻任覆南極経由でも攻撃できるのがミソ。極めて脅威なのだが、なにせ使えない武器である。使ったら米国からの核報復で自国(ロシア)も滅ぶ。

 

6.原子力推進巡航ミサイル「ブレヴェスニク」
管理人が考えるに、巡航ミサイルに収まるほど原子力発電を超小型化できるのであれば軍事用だけでなく民間の発電に使えるようになる。都市の近くで発電できるので効率性は高い。米中日欧等の各国は一斉に超小型原発の開発を始めるだろう。その結果、世界の石油・天然ガスの需要は減ることになるが、それは原油・天然ガス輸出で外貨を稼いでいるロシアに大打撃になるはずだ。

 

7.極超音速空対地ミサイル「キンジャール」
最初、この情報に接したとき管理人も騙された。冷静になってみれば、単なる空中発射型弾道ミサイル。弾道ミサイルなのでMD(ミサイル防衛)でほぼ迎撃できる。プーチンのブラフ。

 

8.極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」
これは費用対効果が高いと思う。まだ情報が少ないが、管理人は本命だと予想している。射程900kmという話もあるが...

 

9.原子力推進核魚雷「ポセイドン」
管理人は無人水中ドローンに大いに注目していた。しかし、前述したとおり「使えない兵器」である。ロシアの構想ではこれに核兵器(しかも、コバルト爆弾らしい)を搭載する(注1)。ロシアもこんな兵器を開発する予算があるのなら、まず事故が起きない原子力潜水艦を作るべきだと思う。

 

10.レーザー兵器「ペレスウェート」
米海軍は2019年、レーザー兵器「ヘリオス」を発注済で戦力化は間近。ロシアが世界に先行しているとは思われない。


まとめ。
脅威となる兵器は、超音速巡航ミサイル「P-800」、長距離地対空ミサイルシステム「S-400」、巡航ミサイル「カリブル」。将来、大きな脅威となるのは極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」だと思う。

 

それ以外は「使えない武器」、もしくはブラフ。

 

注1

むしろ核兵器を搭載しないで、軍港に停泊する艦船を狙うほうが脅威だと思う。また偵察用でも相当に役立つと思う。

 


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