2018.4.3
ジャパン・ミリタリー・レビュー発行の月刊『軍事研究』を購入した。
定価1,230円と少し高いが、国防を考える上で有意義な雑誌だ。特に、2018年4月号は内容が充実していて実に勉強になった。これは買って損はないので推奨したい。以下、記事の簡単な紹介である。
1.イージス艦を守る光の盾『レーザー対空砲』
対艦ミサイルを撃ち落とす手段として、実用化間近であることが分かった。ランニング・コストも非常に安い。
2.岩礁要塞化と「航行の自由」作戦が激突 南シナ海を巡るアメリカと中国の戦争
アメリカ海軍音響測定艦に対する中国の妨害が生々しい。
3.日の丸F-35の主要設備 現実的長距離打撃兵器「JSM」
新型ASM‐3と併用する理由が、やっと納得できた。
4.核抑止力整備と精密誘導兵器に重点 ロシアの新国家軍備計画「GPV-2027]
ロシアの計画(軍拡)が定量的に理解できた。
5.ミリタリーニュース
・中国:空母に電磁カタパルト
・中国:新型無人輸送機を南シナ海に配備
・イエメン反政府勢力:対艦ミサイルを発表
・トイツ空軍:トーネード後継にF-35
・ロシア:ベトナムにT-90S/SK
・インド:国産巡航ミサイル
このなかで、中国の新型無人輸送機の荷物可搬量の1.5トンに驚かされた。
その他、拙ブログでも「役に立つ馬鹿」と批判した文谷数重も寄稿しており、“反面教師”として読めば相当に面白い。その他の記事も参考になるものばかりだ。
以上、『軍事研究』は何十号と購入しているが、この4月号は出色だと思う。
JUGEMテーマ:憲法改正
・・・引用はじめ・・・
南シナ海の領有権争いにロシアが乱入
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/04/post-9897_1.php
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は今年3月、ロシアとベトナムの軍事協力は「(アジア地域の)持続的な発展と安全保障を確かにするための協力関係の構築」を目指すものだと語った。
ロシアは、ベトナムの西に位置するラオスにも近づいている。ショイグは今年1月にラオスを訪問し、海に面していないラオスとの軍事協力について話し合った。
ロシアが、東南アジアを有力な武器輸出先と見ているのは明らかだ。なかでもベトナムとラオスに関しては、独裁的な政権同士の絆を築こうとしているようにみえる。
ベトナムとの関係強化によってロシアは、領有権争いが激しさを増す南シナ海に直接出ていくことができるようになる。昨年4月には、ロシア太平洋艦隊の軍艦3隻が、ベトナム南部のカムランに寄港し5日間停泊した。軍事協力が強化されれば、こうした軍艦派遣がもっと頻繁に行われることになるだろう。
・・・引用おわり・・・