2018.10.21

 

消費税に限らないが、増税となると俄然議論が熱くなる。それに連れて、自由主義もどきや偽装保守があちこちで主張を述べ、多くの人を混乱させてしまう。そこで、ブログ管理人は次のとおり類型化してみた。(これは日本のケースであり、各国によって国防や財政状況は異なる)

 

1.防衛費減

2.防衛費増+公営社会保障削減+PB黒字化方針+減税

3.防衛費増+公営社会保障削減+PB黒字化方針+増税反対

4.防衛費増+公営社会保障削減+PB黒字化方針+増税容認

5.防衛費増+公営社会保障削減せず+PB黒字化方針+減税(もしくは増税反対)

6.防衛費増+公営社会保障削減せず+PB黒字化方針+増税容認

7.防衛費増+公営社会保障削減せず+PB赤字でも構わない+増税反対

8.防衛費増+公営社会保障削減せず+PB赤字でも構わない+増税容認

9.防衛費おなざり増+社会保険料引き上げで公営社会保障削減せず+歳出削減どこ吹く風でPB黒字化先送り+増税は既定路線

 

まず、国防を怠れば、外国から侵略され忽ち自由を失ってしまう。だから、自由主義者であれば国防に一定の関心を持つはずだ。関心があれば、防衛費不足の現状を認識しているはずだから必然的に防衛費増には理解を示す。

 

勿論、防衛省や自衛隊のコスト削減は重要であるし無駄や浪費を指摘しても構わない。が、それを理由に予算削減を言い出す者がいたら、それは自由主義者ではない。日本の場合、防衛費はGDPの僅か1%。これに危機感を持たないのは異常だ。

 

だから、1の防衛費減を主張する者は、減税/増税反対/増税容認いずれであっても、極左・アナーキスト・共産主義者もしくそのシンパだ。この点は、立憲民主党や日本共産党、その支持者を見ていれば誰でも納得できると思う。

 

次に、拙ブログで取り上げているが、公営社会保障は「大きな政府」に直結する。大きな政府はいずれ私的な領域まで干渉を始め、最終的に全体主義に向かう。 肥大化した日本の公営社会保障は削減が必要で、それを無視して自由主義はあり得ない。だから、公営社会保障削減を前提としない者は、自由主義者ではない。公営社会保障だけでなく、地方交付税も同様である。

 

関連して、通貨の信認を毀損させないため常にPB黒字化を意識すべきで、こうした意識が無い者は破滅願望があり決して自由主義者ではない。管理人は、PBとは小さな政府・大きな政府のバロメーターと考えている。

 

ここまで、大まかな分類ができた。では、個々について更に考えてみる。

 

2.防衛費増+公営社会保障削減+PB黒字化方針+減税

自由主義者である。特に、相続税は“私有財産否定に反対”という観点から廃止を訴える方々がいるが、自由主義者であると同時に保守主義者である。相続という継承を“罰する”ような制度は廃止を目指さなければならない。しかし、例外的ではあるが、全ておいて現状維持で、かつ相続税だけを廃止しろという人達がいるから注意が必要だ。

 

3.防衛費増+公営社会保障削減+PB黒字化方針+増税反対

自由主義者である。ただし、自由経済の立場から口では増税反対を言いつつ、防衛費増の議論となると微妙に避けて通る人々もいる。改めて言うまでもないが、「経済の自由」は極めて重要だが、国家が侵略されれば自由を享受できなくなる。

 

4.防衛費増+公営社会保障削減+PB黒字化方針+増税容認

“子孫に借金を残さない”という保守の倫理観から、苦渋の決断として増税をしぶしぶ容認する。放漫財政のツケを自分達の世代で少しでも解決したいと考えるのは道徳的に正しいはずだ。管理人はこの括りに入ると思うが、自由主義者のなかでは少数派かもしれない。なぜなら、消極的であれ増税を容認すれば、結局大きな政府に利用されるという考えがあるからだ。

 

5.防衛費増+公営社会保障削減せず+PB黒字化方針+減税(もしくは増税反対)

大きな政府を望みつつ、かつ小さな政府も望むという相反する思考。心が病んでいれば同情するが、そうでなければ単なる“変態”だ。新聞の見出しを集め、上澄みだけをすくうとこうした支離滅裂となる。

 

6.防衛費増+公営社会保障削減せず+PB黒字化方針+増税容認

前述5に似ているが、日本の公営社会保障は世界最高水準と言って憚ることがない。読売新聞・産経新聞の御用評論家はほとんどこのタイプだ。偽装保守界隈の主流派。

 

7.防衛費増+公営社会保障削減せず+PB赤字でも構わない+増税反対

典型的なネトウヨの考え方だ。「小さな政府」「大きな政府」という議論は眼中になく、単に景気が悪くなるので増税に反対する。この手の主張をする人達は、ほぼ「大きな政府」を志向している(依存症かもしれない)。偽装保守界隈の反主流派。ツイッターにはこの手のアカウントがやたらと多い。

 

8.防衛費増+公営社会保障削減せず+PB赤字でも構わない+増税容認

安倍晋三を盲信する支持者がこれだ。大きな政府をさらに肥大化させることに無頓着。統制経済を好み縁故資本主義の弊害を理解できない。

 

9.防衛費おなざり増+社会保険料引き上げで公営社会保障削減せず+歳出削減どこ吹く風でPB黒字化先送り+増税は既定路線

さすがにもう総理と呼びたくない男、安倍晋三。頭が空っぽの安倍晋三と大多数の自民党国会議員はこれだ。赤い共産主義を白い糖衣で覆っている。さらに、将来世代に負担を押し付けるという財政的幼児虐待をやってのける。虐待する者に自由主義も保守主義もない。

 

 

JUGEMテーマ:憲法改正

 

 

コメント
手前味噌ながら、このエントリーは実に素晴らしい。増税議論は誰が敵か分かりにくいが、これで確実に分類できると思う。
  • by マウス
  • 2019/10/17 9:04 AM
はじめまして。去年の10月の記事に今更言うのもあれですが、
少し気になったのでコメントしてみます。
2015年の柴山昌彦のインタビューをご存知でしょうか?
( tps://t.co/bcodTaHdkb )
現在の文科大臣です。当時は自民党の財務金融部会長をしていたようです。
で、本題はその中身ですが。
>将来世代に負担を押し付けるという財政的虐待
という表現で、あなたが9で批判しているのは安倍晋三内閣の事だと思いますが、それと似たような事を現内閣におられる方がおっしゃっているのですが…

何が言いたいかというと、あなたがこの記事で書いている「財政的虐待」の意味が全く不明だということです。
20年デフレ放置している経済状況について、
その環境における日本国民の窮乏化についての理解が無さすぎるし、
何よりも「子孫に借金を残さない」などとほざきながら、
実際には「不景気の日本」「ボロボロのインフラ」「貧しい若者」を残しています。全く観念的で、現実の数字を見ていないので、経済のことについては論考を控えられた方がよろしいでしょう。
ここまで出鱈目だと、その他の良質な記事がトンデモ扱いされます。

最後にですが、このブログの倉山満シリーズはよく勉強になりました。
大変参考になり、騙されている知人にも勧めています。あのような貴重なまとめを作っていただき感謝します。
  • by TodaS
  • 2019/02/09 1:55 AM
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