2017.8.8

 

以下、引用する。

 

第五節「後深草天皇と亀山天皇」―両統迭立の悲劇

 

 その後嵯峨天皇が紛争の種をまき散らします。治天の君の権力を使い、何も落ち度のない長男の後深草天皇から皇位を取り上げ、弟の亀山天皇に渡してしまうのです。
 治天である後嵯峨上皇が生きている間はともかく、崩御後は兄弟間で骨肉の派閥抗争が繰り広げられます。それぞれの所領から、持明院統(後深草天皇)と大覚寺統(亀山天皇)と呼ばれます。この派閥抗争は何でもアリで、実の妹を兄弟で奪い合い、亀山上皇が寝取ったと思ったら、実は後深草上皇のハニートラップで、大覚寺統の情報が持明院統にダダ漏れになるという有様です。

 

太字強調 管理人

倉山満『日本一やさしい天皇の講座』扶桑社、2017年、73頁

 

倉山満批判41―『日本一やさしい天皇の講座』批判19>と同様に、今回も「実の妹」「近親相姦」が事実として語られている。前回は中大兄皇子、今回は亀山天皇だ。

 

なぜ、そうまで倉山は「実の妹」「近親相姦」にこだわるのか?

 

管理人の憶測だが、倉山自身にそうした妄想癖(性癖?)があり、その投影ではないか。

 

個人の性的嗜好に深入りしたくないが、皇室の先祖に関わることなので、ここは容赦なく分析してみた。(参考文献を掲示しないので、そのように憶測されても仕方が無いはずだ。)

 

それから、次も気になる。

 

 しかし、一皮むけば、こんな謀略を朝飯前で駆使しながら、その本性は昭和期に秘蔵の史料を宮内庁が公開するまで秘匿しています。

倉山満『日本一やさしい天皇の講座』扶桑社、2017年、74頁

 

この史料は、後深草院二条『とはずがたり』のことだと推測する。後深草院二条はその生涯で、後深草天皇と亀山天皇の両方に情を通じたとされていて、なにやら前述のハニートラップを想起させる。

 

これも憶測だが、倉山は後深草院二条を、天皇の「実の妹」と錯覚しているのではないか。

 

後深草院二条は「実の妹」ではなく、たんに臣下の娘である。まさかと思うが、文脈からその可能性は高い。仮に、そうだとすれば、致命的なミスである。

 

いずれにしても、史料や参考文献を明らかにしない限り、こうした批判をせざるを得ない。

 

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