2017.6.28

 

「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」(以下、「特例法」)では、秋篠宮殿下は“皇嗣殿下”になることが決まった。歴史的に使われた「皇太弟」は黙殺された。

 

平成28年10月20日、皇后陛下は「お誕生日の談話」のなかで、ご心情を吐露された。

新聞の一面に『生前退位』という大きな活字を見た時の衝撃は大きなものでした。それまで私は、歴史の書物の中でもこうした表現に接したことが一度もなかったので、一瞬驚きと共に痛みを覚えたのかもしれません。

出典 宮内庁


“普通の日本人”であれば、皇后陛下のご心情をしっかりと受け止め、絶対に「皇太弟」を使うはずである。この一点だけでも、「特例法」の闇を感じる。“普通の日本人”が作っていないのだ。

 

皇太子と同格の皇太弟が使われていないことは、事実上、皇太子位の空位を意味する。皇統断絶をたくらむ者は、愛子内親王殿下を空位になった皇太子に担ぎ上げるはずだ。

 

ただ、ブログ管理人は概念的な理解にとどまり、敵の具体的な戦術が把握できていなかった。

 

今回、次に引用した中川八洋氏の論考を読んで、遅ればせながら完全に理解出来た。秋篠宮殿下を他の皇族と同等の扱いにし、皇太子を空位にするだけでなく、皇室会議で秋篠宮殿下の践祚を拒絶することである。つまり、天皇の即位ができなくなる。

 

国民を欺くため、秋篠宮殿下のスキャンダルをでっち上げ、“国民との絆がなくなった”などと煽れば、皇室会議には十分な理由となる。しかも、新たな立法は不要である。この「特例法」だけで可能だ。

 

 

中川八洋掲示板 2017年6月23日

 

(天皇制度廃止準備の)特例法を批判する読者を封殺すべく、退位特例法を「譲位」特例法だと捏造した産経新聞の犯罪

http://nakagawayatsuhiro.hatenablog.com/entry/2017/06/23/142056

 

 「皇嗣」とは“皇位継承順位第一位の皇族”という意味の一般抽象名詞。「皇太子」「皇太孫」「皇太弟」は、“位”を現わす実体語。これは、サラリーマンなら馴染みのある言葉「管理職」「役員」を、「部長」とか「専務」とかと比較すれば、すぐわかる話ではないか。「管理職」「役員」は一般抽象名詞、「部長」「専務」は特定の役職を現わす実体語。

 しかも、皇室典範第十一条第二項は、先帝陛下の崩御に伴う「皇太子」「皇太孫」「皇太弟」の践祚については、皇室会議は関与してはならないと定めてある。しかし、皇位継承権を持つ 他の皇族 の践祚(登極)に関しては皇室会議の議を経ると、典範は定めている。つまり、秋篠宮殿下の践祚をケースにすれば、「皇嗣=皇位継承順位第一位の皇族」であれば、“皇室会議が介入しうる 他の皇族 と同等の扱い”に貶めることができる。

 しかも、皇室会議は「八名が臣下、皇族は二名」でしかない非・皇族会議。このように現行の皇室会議は、かつては天皇が親臨し成人の男性皇族全員がメンバーだった皇族会議とは天と地ほどの差異がある。

 すなわち、皇室会議の臣下のうち六名が赤ければ、秋篠宮殿下の践祚を拒絶して、いとも簡単に天皇空位をつくりえて、事実上の天皇制廃止を完遂できる。そして、今般の特例法は、この「秋篠宮殿下の践祚を拒絶して、いとも簡単に天皇を空位にする」ことができる法制度を定めたのである。

 

原文では「他の皇族」が囲んである。

背景色強調 管理人

 

付記

皇室典範第八条 皇嗣たる皇子を皇太子という。皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫という。

皇室典範第十一条第二項 親王(皇太子及び皇太孫を除く。)、内親王、王及び女王は、前項の場合の外、やむを得ない特別の事由があるときは、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。

 

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