2017.6.21
引用から始める。赤字部分に注目して欲しい。
天智天皇や元正天皇も女系天皇ではありますが、男系天皇でもあるのです。これを「双系」と言います。純粋な女系ではありません。
赤字部分ブログ管理人
倉山満『日本一やさしい天皇の講座』扶桑社、2017年、36頁
言うまでも無いが、歴史上、女系天皇は皆無である。
正しく論ずる者は、次のように述べるはずだ。
“天智天皇は男系天皇であり、元正天皇は男系の女性天皇である。”
また、倉山は、文脈的には女系容認派・高森明勅の「双系主義」と同じ意味で、双系を使っている。高森と倉山は、この点では重なる。
以下、中川八洋氏の著書を引用する。
...ところが、バレバレの嘘「双系」を宣伝する高森に加担して援護射撃したのが、岡野友彦と中野正志であった(注13)。岡野も、やはりというか、天皇制廃止を社論とする『VOICE』でこの嘘キャンペーンをなした。
「八代六人が集中する飛鳥〜奈良時代の皇位継承は、男系と女系が併存する<双系主義>であった。それは(男系and女系)の<双系主義>で…」(注14、囲み中川)
このように、中野や岡野をみると、高森と同類のデマゴーグたちが、ゾンビのごとく、あちこちから飛び出してきたことになる。
原文では双系主義部分が囲んである。
中川八洋『小林よしのり「新天皇論」の過毒』―“悪魔の女系論”は、どうつくられたか』オークラ出版、2011年、115頁~116頁
ただ、倉山はこれにとどまらない。
私は、女系論や女性宮家を全面的に否定しているわけではありません。先例がないかたちでそれらを押し通そうとの横暴に反対なだけです。
倉山満『日本一やさしい天皇の講座』扶桑社、2017年、147頁
つまり、倉山は、小林よしのり・高森明勅らの「直系長子優先の女系容認論」は横暴だから反対していて、そうでない女系論や女性宮家なら賛成なのである。
次回以降、その全貌を明らかにする。倉山自らが提唱する、「女系論」「女性宮家」が炸裂する。
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