2016.9.8

 

拙ブログでは、以前、英語で書かれた教育勅語を和訳した。

「教育勅語」と「美徳」

http://kenpoukaisei.jugem.jp/?eid=39

 

そして今回、下記サイトに学んでみた。

 

「みことのり」を読む

教育勅語

http://www.zb.em-net.ne.jp/~pheasants/kyouikuc.htm

 

重要な点は二つ。

 

まず、「徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ」の徳は、「君治の徳」であって「徳目」ではないことだ君治の徳は「しらす」であって、仁義礼譲孝悌忠信とは関係がない。

 

また、「之を中外に施して悖らず」の「中外」が正しく「宮廷の内と外」「朝廷と民間」の意に解釈されていないので、GHQに“世界征服の思想”と誤認された。

 

前出サイトによれば、徳にしろ中外にしろ、井上毅らの意図とは異なる解釈が広まったと結論付けているが、その論考に一部の隙もない。

 

これにより、拙ブログの<「教育勅語」と「美徳」』>は牽強付会と判断せざるを得ない。(すべて「徳目」と理解していた。)

 

以下の現代語訳は、前出サイトを参考にしつつ意訳したものだ。若干、正解に近づいたと考える。(重要な箇所は太字にした。)

 

 

教育に関する勅語

 

神武天皇と歴代天皇は、国を建てられて以来、私することなく統治してきました。天皇の私は、これこそ天皇が手本とすべき君治の徳だと考えます。

   

 

また、代々、臣民は心を合わせて忠義と孝行に励み、その結果、臣民の美風を作ることができました。

 

このように歴史を顧みれば、君治の徳と臣民の美風は、わたしたちの国柄で最もすぐれているところだと考えます。それゆえ、教育の大本も、君治の徳と臣民の美風に在ると信じます。

 

臣民は、教育の大本を踏まえて、父母に孝養を尽くし、兄弟姉妹は仲良く、夫婦は仲睦まじく、友人と信じあい、慎ましく謙虚であり、博愛の心を広めてください。

 

学問に励み技術を修得し、知力と道徳心を身につけてください。さらに公益を増進し、世に必要な事業を興してください。常に憲法を尊重し、法律を遵守してください。

 
その上で、国の非常時には勇敢にその身を捧げてください。そして、天壌無窮の皇室を助けてください。それは、天皇に対し忠義の臣民であることを示すだけでなく、祖先から伝えられてきた美風を世に表すことにもなります。

 

この道は、神武天皇や歴代天皇の遺訓でもあるので、子孫である天皇は君治の徳を、臣民は美風を、共に遵守しましょう。   

 

この道は、神武天皇や歴代天皇の昔から今に伝えて誤りは無く、全臣民に及ぼしても道理に反することはないと信じます。


天皇の私は君治の徳を、臣民は美風を、共に心にしっかりと留めて、それぞれに徳性を高めていくことを心から願っています。

明治23年10月30日     

 御名御璽

 

 

外薀柾陬好訥叱


朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト

宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣

 民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ

世々厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ

精華ニシテ外薀諒ジ史鰌薀忘.紡献

爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和

シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ

及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓

發シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務

ヲ開キ常ニ國憲ヲ重ジ國法ニ遵ヒ一旦

緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮

ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕

カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾

祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン

斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシ

テ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古

今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖

ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其

徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ

 

明治二十三年十月三十日

 

御名御璽

 

 

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コメント
教育勅語論争のようなものが続いている。ただ、国民道徳協会訳文という、間違った訳に基づく論争であり、どうにも歯がゆい。

自画自賛するつもりはないが、おそらく私の現代語訳以上の訳は見当たらない。せめて、これを議論のたたき台にして欲しい。

最近、気づいたこともあるので、いずれまとめて記事にしたい。
  • by マウス
  • 2017/04/08 10:51 PM
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