2016.1.8

満州引き揚げの実話を読んで感動したことがあります。

それは、日本人一団が引き揚げる途中、取り囲んだロシア兵から「女性を出せ」と脅迫されたとき、ひとりの売春婦が買ってでた話しでした。

記憶が正しければ、作家・五木寛之のエセーの一節です。それ以来、ブログ管理人は、この時代の売春婦のファンになりました。日本人売春婦だけではなく、同時代を生きた各国の売春婦にも好感をもっています。ですから、管理人は売春婦に関して、かなり点数が甘いと思います。

ここからが本題です。

売春婦に関して、日本と米国では認識に大きな隔たりがあると思います。

日本は、江戸時代からの吉原遊郭の伝統があり、売春婦であっても「花魁」という頂点まで登りつめると、美貌だけでなく芸事や文芸につうじた文化人の扱いを受けました。また、親兄弟を助けるために遊郭に売られたわけですから、日本人の心情からみれば家族思いの孝行娘となります。

それは花魁に限りません。当時の売春婦最下層の「夜鷹」にしても、病人や子供を食べさせるために身を売るなら、蔑まれるどころか、苦労人として同情されたはず。実際、映画とかTV時代劇には、こうした筋書きが多く、少なくとも私には何の違和感がありません。

それに引きかえ、米国は、宗教上の理由もあってか、売春は卑しい生業であり、売春婦の人格が評価されることはまずありません。さらに、そうした劣悪な環境にいる女性は「虐げられた被害者」という先入観でみられがちです。

つまり、こうした文化的な背景もあって、米国では慰安婦と聞くと過剰に反応する傾向があるようです。そのため、つい韓国の言い分に耳を貸すことが多かったのではないでしょうか。

ただ、ここ数年の朴槿恵大統領の病的なしつこさに、米国高官たちも不自然さに気づいたようです。そもそも論として、日韓基本条約で解決済の問題であり、しかも、韓国政府はウィーン条約に抵触する慰安婦像の設置を黙認していました。

そこで、米国も重い腰をあげて、日韓両政府に問題解決を強く要請したものと想像されます。その結果、2015年末の「日韓合意」につながったのかと思います。このあたりはすべて管理人の想像です。

ところで、管理人が考えるに、日本と韓国の正しいつきあい方は、政治的な交流は極力縮小させることだと思います。可能なかぎり距離を保っている方がお互いのため。せいぜい、韓国が膝を折って「お願い」に来た時だけ対応すれば良いと思います。

しかし、今回は米国の要請もあるようですから、無下にはできません。そこで交渉にのぞんだわけですが、どうも日本はお人好しというか、隣国とは仲良くすべきという強迫観念があるのか、やはりこの手の交渉は下手。

結局、この合意は、「強制連行(2016.1.9削除)」を排除しただけで終わってしまった感があります。確かに、従軍慰安婦問題の肝は『「強制」の有無』ですから、この一線を守り、しかも韓国政府に合意させたのですから、ある程度評価したい面もあります。実際問題として、「強制」がなければ「自発的」になるので、日韓合意を受けて、韓国内の慰安婦利権にぶらさがる連中はパニック状態のはず。

ところが、「軍の関与」が曖昧で、後顧の憂いとなりそうです。せめて、『軍は慰安婦を管理したが、軍が直接・間接問わず強制連行した事実はなく、性奴隷は存在しなかった」と明確に盛り込むべきでした。それから、10億円供出も到底納得できません。そんなお金があるなら、「反・従軍慰安婦プロパガンダ」に使えといいたいです。

こうした諸々の状況を勘案すると、どうしても失望感がぬぐえません。過去、さんざん未来志向の甘言にのせられて煮え湯を飲まされてきたので、管理人は、この合意が反故になっても驚きません。以上、根拠に乏しい、たんなる個人的な感想です。

最後に、冒頭いいましたように、管理人は当時の売春婦ファンです。韓国の売春婦も、売春に至った事情は日本人と変わらないはず。韓国の売春婦も、嘘をつかず、しずかに暮らしていれば、いつかその人生を認められるでしょう。それを願ってやみません。

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