2017.7.14
今回は特別に、倉山満が僅か数行で“自爆”する有り様を記したい。そろそろ、倉山は、自爆“芸”の領域に昇華しそうだ。
皇室の問題で、「今の皇室典範では、女性の愛子様が天皇に即位できないのはおかしい。だから改正しろ」と言う方がいます。実際にやるかどうかは別にして、やってよいかどうかは構いません。なぜなら先例がありますから。
この女帝と混同されやすいのが、女系です。これは似て非なる話なので、もう少しあとでお話しします
なぜ女帝が必要とされたのか、皇位をめぐる男たちの争いが激しいかったからです。
原文ママ 太字強調は管理人による。
倉山満『日本一やさしい天皇の講座』扶桑社、2017年、28頁
現状、皇位をめぐって男性皇族による争いは全く無い。また、蘇我馬子のような権力者もいない。倉山の論理にしたがえば、男たちの争いが無い以上、女性天皇は必要はない(笑)。
関連するが、中川八洋『皇統断絶』(ビジネス社、2005年、37頁〜43頁)に、史実における女性天皇のケースが書かれている。
1.儲君が幼少であるので成人されるまでの中継ぎ
2.どの皇子を儲君とするか定まらないが故に政争を避けるための摂位につかれた。(中継ぎ)
3.ある政治状況に対処するため先帝の勅や遺詔で摂位につかれた。(中継ぎ)
以上、愛子内親王殿下が女性天皇になる必然性が無いことは明らか。
それにしても、素人の管理人が一瞬で見抜けるので、倉山は半可通だと思う。もしくは、にわか。
今回は、女性天皇の是非について、中川八洋氏の論考を基にして深く掘り下げ、倉山を批判しようと思った。が、それは別の機会とする。
2017.7.15修正
「現状、政敵自体が存在しないから、命を狙われる恐れもない。」→「蘇我馬子のような権力者もいない。」
修正理由 不適切な表現と感じたから。
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